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インデックス投資信託の出口戦略|定額で取崩しながら資産が8倍にも!?
「インデックス投資で積立てた資産をどのように取り崩せば良いのかわからない」
と、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では以下の3点の順で解説していきます。
- 一括取崩しは絶対に避けるべき
- 定額で取り崩す
- 定率で取り崩す
せっかくインデックス投資で資産を積み立てたのですから、これまでの
努力を無駄にせず、適切な出口戦略を考えましょう。
本題に入る前に、1つ。
インデックス投資の場合、長期投資が前提となります。いますぐにお金が欲しい!という方には向いていないのがインデックス投資だといえます。
一括取り崩しをオススメしない理由
「よし、長期の積立投資で1000万円貯まったから高級車でも買おう。」
ちょっと待ってください!
せっかく、何年も掛けて積立てた資産を一括で使ってしまうのはかなりもったいないです。
なぜなら、一括で使ってしまうと1000万円は1000万円にしかならないからです。
今から解説する方法なら、平均で8倍の8000万円にもなる研究結果も出ています。
少し胡散臭さがありますが、騙されたと思って最後まで見ていってください。
引退時の資産を定額で取り崩す
まず、一つ目の方法は引退時(積立終了時)の資産の4%を定額で毎年取り崩す方法です。
例えば、引退時に1000万円の資産がある場合、毎年40万円ずつ取り崩すことになります。
この方法では一見、25年で資産が尽きるように思えます。
しかし、1926年~1995年の70年間を対象に行われたトリニティ・スタディの研究によって以下のような結果が示されました。
株式:債券=50:50の比率で運用し、先程述べた資産の4%を定額で取り崩す場合、30年後に資産が残っている確率は96%と示されました。
さらに、資産がただ残っているだけでなく、多くの場合で資産が増え、30年後の資産の中央値は元本の8倍以上でした。
まさに、夢のような話ですよね。
毎年の資産残高を定率で取り崩す
二つ目の方法は、毎年の資産残高から4%の定率で取り崩す方法です。
この方法も先程と同じように、株式:債券=50:50の比率で運用します。
なぜ4%かと言いますと、株式の平均リターンが7%、債券が4%、それらを半分ずつ持っているので平均5.5%になります。
そこから、インフレリスクを1.5%と仮定して差し引くと4%となるわけです。
そもそも現代経済ではゆるやかなインフレを目指しますから、長期的にはマクロ経済はインフレーションを起こすわけです。
インフレーションとは物価の価格が上がる=貨幣の価格が下がる、という意味ですから、今の100万円と5%インフレした場合の100万円では前者のほうが価値が高いといえます。
同じ100万円で購入できるものが変わるからです。
インフレリスクとは、インフレーションが起こることにより、貨幣価値が相対的に低下することであり、上記例では1.5%のインフレが起こるのであれば、インフレにより価値の棄損した分を差し引こうとしています。実質利回り(インフレを考慮後の利回り)が4%、ということですね。
そのため、毎年資産が4%増えるので、4%取り崩しても資産が減らないことになります。
注意点として、定率で取り崩すため毎年の取り崩し金額が変動します。
相場が悪いときは取り崩し額を減らすなどの工夫をすると更に長持ちしますよ。
まとめ|築き上げた資産は計画を持って取り崩そう
ここで今回の記事をまとめます。
- 引退時の資産の4%を定額で取り崩す
- 毎年の資産残高から4%の定率で取り崩す
インデックス投資は積立て複利の力で資産を増やすだけでなく、取り崩しも運用しながら行うことで、半永久的に恩恵を受けることができます。
自分のライフプランに合わせて取崩し方法を選択してください。
これから始める!という方は、ぜひ吟味の上、選んでみてください。インデックス投資は結婚に似たようなものです。
賢い選択をして、より豊かな人生を送っていきましょう~!