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インデックス投資の投資手法は何が良いの?|一括投資か積立投資か
「まとまった資金があり投資に回そうかと思っているけど、一括投資か積立投資どっちの方が良いの?」
と悩んでいる方はたくさんいます。一括か積立で迷っているということは、初心者の方が多いかと思います。
今回は一括投資と積立投資の特長を踏まえたうえで、それぞれに対する考え方を解説していきます。
余談ですが、似たような用語でバランスファンドというものがあります。こちらも初心者が初めやすいファンドかもしれません。
一括投資の特長
市場も、投資している有価証券もその価格が右肩上がりに推移する場合、価格が安いときに一括購入できたら、かなり利益が出ると予想できます。
しかし実際は、未来が分からないため、絶対にずーっと右肩上がりするようなインデックスファンドなんてありえません。
インデックス投資は、様々な資産を組み入れていますから個別銘柄に投資をするよりも分散投資がなされているといえ、個別銘柄と比較するとリスクは低いと言われています。
しかし、過去にはリーマンショックやITバブル崩壊など何度か暴落も起きています。これは市場でかなり広い範囲でインパクトを与えますから、インデックス投資といえど、価格は暴落する可能性があります。
果たして、暴落時にそのまま我慢して株式や投資信託を持ち続けることができるでしょうか。投資家の皆さんは冷静にいられるでしょうか。
確かに、一括投資は右肩上がりのグラフにおいては積立投資よりも利益を生むことができます。(安いときに投資したことが前提です)
しかしながら、将来の価格はだれにもわからないですから、一括投資はかなりのリスクも伴うものです。
積立投資は大暴落をも味方につける
積立投資であれば、一括投資と異なり、暴落が起きた際に積立て当初の基準価額以下であっても利益を得ることができます。
突然ですが、世界恐慌はご存じでしょうか。
1929~1948年には世界恐慌の影響で株式市場は一時、80%も下落しました。
1929年には25ptだった基準価額は一度も上回ることなく、1948年には15ptで終了しました。
もし、この20年間に積立投資していた場合の結果は、世界恐慌であっても年率+4%になりました。
この結果をもたらしたのは、価額が下がることで、積立投資(一定金額での投資)であれば多くの口数を買えたことにあります。
長期投資において積立投資は、売り買いのタイミングを見計らう必要が無く、また、価格が下がればその分多くの口数を買えることになるので、多くの場合で元本割れするリスクが小さいので初心者にはオススメと言えます。
キャッシュポジションを考える
キャッシュポジションとは投資資金の中でどれだけ投資に回さず、現金保有しているのかを表したものです。
現金保有率が高いと、キャッシュポジションが高くなり、投資効率が悪くなります。
逆に、ほとんど現金を保有していないとキャッシュポジションが低いということになり、暴落時に購入したくてもできない事態に陥ります。
キャッシュポジションの理想は10%~20%と言われています。
しかし、このキャッシュポジションの理想は、年齢・収入・ライフプラン・投資経験などで大きく変化します。
例えば、初心者が退職金などのまとまった資金を、キャッシュポジションを低くして、一括で投資するのは危険と言えます。
まとめ|初心者は積立投資から始めよう
今回の記事をまとめると、
- 上昇相場に強いのは一括投資
- 変動相場に強いのは積立投資
- リスクとリターンを考えて投資法を選択する
ですね。結局、一意な正解はなく、市場の状況とご自身の状況を共に考えて、皆さん個々人の最適な投資プランを作るしかないのです。
私の意見としては、積立NISAを利用しつつ、余った資金を一括投資に回すのはありだと思います。